読者の皆さんで、二重ルーターの事を気にしている方はどれ位いらっしゃるでしょうか?
大概の方は、気にされていないのが実態だと思います。
以外と気が付かないこの二重ルーターって、どんな状態で具体的にどんな接続をしたらそうなるのか、又、どのようして確認するのか、解消するにはどうしたら良いのか、メリット・デメリットはどうなのかなどについて簡潔に解説して行きたいと思います。
二重ルーターってどんな状態?
この二重ルーターには、後で述べますメリット・デメリットがあり、どちらかと言えばあまり推奨される状態ではありません。
二重ルーター確認方法
パソコンでもスマホでも、どちらでも確認する方法があります。
パソコンでの方法
コマンドプロンプトを使用します。
スタートボタン
↓
Windowsシステムツール
↓
コマンドプロンプト
↓
tracert -d 8.8.8.8 を入力、Enter
↓
192.168.〇.〇が1つの時は、二重ルーターではありません。
192.168.〇.〇が2つ以上ある時は、二重ルーターとなっています。
スマホでの方法
「Fing」というIPネットワーク経由でデバイスからターゲットホストに送信されるパケットのルートを表示し、伝送遅延を測定するアプリの「Traceroute」項目を使います。
Androidに対応しています。
iOSには、「Network Ping Lite」と言うアプリがあります。
位置情報を許可する必要があります。(アプリ使用時のみとする)
Tracerouteをタップします。
ここでの結果は、192.168.〇.〇が1個なので二重ルーターではありません。
二重ルーター解消方法
二重ルーターを解消する方法は、簡単です。
二重と言う事は、前段と後段の直2列にルーターが存在している状態なので、一般的にこれを解消するにはメーカーによって機能表示の仕方に相違がありますが概ね、
後段のルーターは、無線LANルーターの場合が多いでしょうから、ルーター機能を切ってWi-Fiの機能だけを利用すると言う意味になります。
二重ルーターのメリット・デメリット
二重ルーターは、基本的にはお勧めできないですが、多少なりともメリットと考えられるものを強いて挙げれば次のような点です。
メリット
ルーターは、宅内LANと外界WANの結節点に位置する機器で門番的な役割もあり、セキュリティ上大変重要なものです。
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二重ルーターは、門番が2人いるようなもので、ある意味セキュリティが強固になっているとも言えるメリットはある。
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ルーターが増えると言う事は単純に利用出来るチャンネル数が増えて接続台数が増やせると言うメリットもある。
デメリット
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ターゲットに送信される最適なルーティング作業を二重に行うため通信速度の低下が起きる。
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各ルーターにぶら下がっているデバイスは、別々のLAN内となるため、ファイルの共有などが出来ない。
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前述のチャンネル数の増加によって接続可能台数が増えるメリットと言う事をお話しましたが、これが逆に電波干渉を起こす可能性(特に2.4GHz帯の電波を使う場合)が出て、通信に支障を来す場合がある。
一般的には、この三つが代表的なデメリットだと言えます。
まとめ
二重ルーターは、セキュリティが強固になると言って、そんなに悪い状態ではないとする考え方もありますが、筆者としては、やはり通信速度の問題、二つのLANの弊害、通信不良の懸念もあり、健全な状態とは言えず、解消すべきと考えます。
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