パソコンでテレビの視聴、録画をしようとすると必要になって来るのがテレビチューナーです。
1つのチャンネルだけ視聴するのなら、USBチューナーのような簡便なものもありますが、この記事に興味を持ちそれを実行しようとする人は、多チャンネル同時視聴・録画を意図している方だと思います。
筆者は、2013年4月からPX-W3PEを導入し、途中からPX-W3PE4を追加して2台8チューナーで同時視聴・録画をしています。
関連記事においても、TVRockの導入設定の記事はupしているのですが、TVTestの導入設定やその前のTVチューナーの導入手順の記事が書けておらず、片手落ちで不親切な記事構成になっていましたので、この記事をupしました。
PX-W3U3 はPX-W3U3 V2.0の前機種で、最新のPX-W3U4から見ると二世代前の製品で、ドライバなども個々に違いますが、基本的な考え方は同じだと思いますので、ここでは筆者の都合でPX-W3U3(V1.0)を扱っています。
PX-W3U3の導入
B-CASカードの調達
PX-W3U3には、B-CASカードが付属していないため、視聴中のテレビから一時的に利用するとか、「破損、紛失、中古機購入、盗難」を理由とする場合には、再発行の申し込みが出来ますので、調達利用の方法は個人個人でお考え下さい。
B-CASカードの所有権は常にB-CAS社にあるので、不正に売買は出来ません。
ネットオークション等で中古機器付きのB-CASカードを売っていますが、どう判断すべきか迷いますね。それも個人個人の判断ですので、当方は関知出来ません。
B-CASカード再発行の申し込み方
カードを「破損、紛失、中古機購入、盗難」を理由とする場合には、再発行の申し込みが出来ます。
詳しくは、下記B-CAS会社のリンクをご参照ください。
カード種類の選択
BS・CS・地上共用カード
BS/CS、地デジ3波の共用カードで、通称「赤カード」
地上デジタル専用カード
地デジ専用のカードで、通称「青カード」、BS/CS有料放送は契約、視聴出来ません。
B-CASカードの装着
B-CASカードの表面を自分側に向けて、⇒方向にしっかりと奥まで挿入します。
差し込みが甘いと読み取りが出来ずTVTestが映らないと言う事にもなり兼ねます。
良くある注意点ですが、筆者も自作PCを触っていて何かの拍子でカードの差し込みが緩くなり、テレビ視聴・録画が出来なくなった事があります。
パソコンと接続
USBケーブルを接続します。パソコン側にUSB TypeAと、PX-W3U3側がUSB Mini Aケーブルです。
PX-W3U3のUSBは2.0ですが、パソコン側がUSB3.0でも下位互換するので問題ありません。
PX-W3U3にアンテナケーブルを接続
分配器の設置
TVチューナーが複数台あると、テレビ電波出力を分ける必要があります。
そんな時に使います。
アンテナコンセントから分配器の入力端子に接続し、片方の出力端子を元のテレビ側に、もう一方の出力端子に今回使用する分波器の入力アンテナケーブルを接続します。
分波器の接続
アンテナ端子に来ているテレビ信号は、BS/CS、地上波の混在のためこれを分離する必要から設置するものです。
分配器からの出力端子にアンテナケーブルを接続し、分波器の入力側端子に接続します。
PX-W3U3にアンテナケーブルを接続
分波器からの地デジとBS/CSケーブル端子をPX-W3U3に間違えないように接続します。
全体のアンテナ配線画像です。(古いマンションの壁ですので、汚くてすみません)
PX-W3U3のドライバーをインストール
PLEX社のダウンロードサイトからドライバーをインストールします。
ダウンロード先はどうするの?
将来のドライバの喪失も考慮して、ダウンロードフォルダよりドキュメントフォルダ辺りにしておいた方が良いと思います。
PBDAドライバとBDAドライバのどちらをインストールするの?
Windows10では、Windows Media Centerが使用出来なくなっているので、必然的にBDAドライバをインストールします。
BDAの方を選択します
32bit/64bitのどちらをインストールするの?
OSのbit数に合わせて下さい。
OSが64bitならBDA_driver_64 を
OSが32bitなら BDA_driver_32 をインストールします。
何れもWin8までしか表記されていませんが、Windows10でも大丈夫です。
自分のPCのOSが64bitなのか32bitなのかを確認する方法
「スタート」→「システム」→「詳細情報」→「デバイスの仕様」に「システムの種類」があり、そこに「64bit オペレーティングシステム」とか記載されていますので、確認出来ます。
install.batを実行してインストール
バッチファイル(.bat)で難しそうですが、そのままクリックすればインストールが実行されます。
因みにその下の「Uninstall Driver.bat」は、このPX-W3U3のドライバを完璧に削除するバッチファイルです。
必要なランタイムのインストール
TVTestなどDTV関係の各種ソフトを使用するには各種ランタイムが必要です。
これらを既にインストールしている時は、この手順は不要です。
- 32bit環境の人は、64bit用の(x64)は不要です。
- 64bit環境の人は、32bitの(x86)を使用したソフトも使う可能性があるので、(x86)と(x64)の両方をインストールしておいてください。
下のリンクは、Microsoft社のページで同じように見えますが個々にファイル内容が違いますので、勘違いなさらないよう一つ一つお願いします。
Microsoft Visual C++ 2005 SP1 再頒布可能パッケージ(x86)
Microsoft Visual C++ 2005 Service Pack 1 再頒布可能パッケージ ATL のセキュリティ更新プログラム※同一ページにx86x64両方ありIA64のものは不要
Microsoft Visual C++ 2005 Service Pack 1 再頒布可能パッケージ MFC のセキュリティ更新プログラム
Microsoft Visual C++ 2008 Service Pack 1 再頒布可能パッケージ ATL のセキュリティ更新プログラム※同一ページにx86x64両方ありIA64のものは不要
Microsoft Visual C++ 2010 SP1 再頒布可能パッケージ (x64)
必要のないランタイムをインストールしても問題はありません。
従って、ご心配な方は上記全てをインストールしても問題ありません。
この他にMicrosoft NET FrameWorkも必要となることがあるので、WindowsUpdateでインストールしておいてください。
PX-W3U3がパソコンに認識されているか確認
デバイスマネージャーを開き、「サウンド、ビデオ、およびケームコントローラー」の>を開き認識されているかを確認して下さい。
因みに、デバイスマネージャーの開き方は
「Windowsスタートボタン」右クリック→上から5番目の「デバイスマネージャー」で開きます。
ヒューマン インターフェイスデバイスにも、ちゃんと認識されていますね。
低温病について
USB外付けタイプのPX-W3U3、PX-W3U3 V2.0、PX-W3U4 には、「低温病」なる困った症状が経年劣化と共にやって来る場合があります。
その場合、デバイスが認識されなくなり視聴、録画が出来なくなります。
今回の場合は、ノートPCに接続しましたのでPX-W3U3を排熱出口の真横に置いて暖を取らせると、
1日ほどは持ちますが、次の日はやはりダメでしたね。
根本的な原因は、どうもUSBコントローラーチップASV5211の不良のようです。
それらも含めて原因と対策を下記記事に詳しく書いていますので、よろしければご覧下さい。
まとめ
PX-W3U3の導入にあたっては、
-
B-CASカードの調達
-
PX-W3U3にアンテナケーブルを接続
-
分配器の設置
-
分波器の接続
-
PX-W3U3のドライバーをインストール
-
必要なランタイムのインストール(これはTVTest導入時に必要なものです)
-
デバイスマネージャーの確認
最低限、これだけの手続きが必要ですが、多チャンネル視聴・録画が出来るTVTestの導入のため頑張って下さい。
尚、TVTestの導入設定については下記小ブログ記事に詳しく解説させて頂いていますので、ご覧になって下さい。
コメント
青いBCASカードでもCS/BSを受信・視聴可能ですよね。
青いカードは、EMMの書換え処理に対応できないので無料放送に限定されますけど
そのようですね。
記事内記述を訂正しました。
ご指摘ありがとうございます。