俗説になるかも知れませんが、腕を組んだ時に左腕が上になる人はその反対側の右脳が発達していて理系脳、右腕が上になる人は左脳が発達していて文系脳と言う話があります。
筆者は前者で物事を理詰めで考えて追及してしまう癖があり、確かに理系脳なのかなと思います。
もちろんどちらでも優劣はなく、その人の特性と言う事ですが、筆者と言う人間の一端を知ってもらえばと思った迄です。
そんな私のブログでは、インチセンチシリーズの記事を書いて30記事ほどになりますが、今まで1インチ刻みしか書いて来ず、0.1インチ刻みのあるスマホサイズの6.1インチの大きさを書かないのは片手落ちと思い、この記事を書きました。
この記事では、6.1インチが何センチになるかその計算方法、計算式の根拠、暗算の仕方を二通り(概略と正確)、ディスプレイの縦横サイズ、対角線長を基準にする理由や、インチからセンチ以外のメートル、キロメートル、尺への換算値などを解説します。
計算方法
1インチは、何センチメートルかと言いますと2.54cmと国際インチとして正確に決められています。
従って、6.1インチが何センチかと言いますと
単位の計算式(考え方)
単位計算をする理由は、答えを求める時に掛け算なり割り算をする訳ですが、数字だけ計算したのではその計算方法が正しいのか間違っているのかの判断が付きません。
そこで、単位の計算をして確かめる訳です。
今回は、6.1インチが何センチかを求める時に、普通は掛け算をする訳ですがそれが正しいか証明してみましょう。
単位計算
6.1インチの単位は、「in」だけですね。
1インチが2.54cmと言う事は、単位で表すと「cm/in」となりますね。
これらを掛け合わせると、どうなるでしょう。
in × (cm/in)で表され、乗数のinと被乗数の分母にある(1/in)が同じ単位である事から、消去され1となりますね。
それで、「cm」の単位だけが残り掛け算が正しいと証明されます。
暗算の方法
暗算は、考えやすい整数でないと普通難しいですね。
そこで、次のように考えます。
2.54cmを3cmと考えて後で余分の0.54cm≒0.5cmを引くか、2cmと考えて0.5cmを足すかの二通りを考えます。
概算暗算の方法①引き算
①1インチ=3cmと考えて計算します。
6.1×3=18.3cm
②余分な0.54cmを0.5cmと考えて計算します。
6.1×0.5=3.05cm
③引き算して、小数点以下があれば整数1位に切り上げします。
小数点以下第一位の計算となるので、概算計算とは言え少々難しいかも知れません。
①-②=18.3-3.05=15.25cm≒15.3cm
概算暗算の方法②足し算
①1インチ=2cmと考えて計算します。
6.1×2=12.2cm
②不足の0.54cmを0.5cmと考えて計算します。
6.1×0.5=3.05cm
③足し算して、小数点以下があれば整数1位に切り上げします。
小数点以下第一位の計算となるので、概算計算とは言え少々難しいかも知れません。
①+②=12.2+3.05=15.25cm≒15.3cm
正確な暗算の方法
1インチは2.54cmですが、前述の概略暗算のように3cmと考え、後で余分の0.54cmを引き算しますが、概略暗算と違うのは2.54cmの小数点以下第二位の扱い方です。
以下、途中までは前章の引き算方式と同じですが、途中から変わります。
①1インチ=3cmと考えて計算します。
6.1×3=18.3cm
②余分な0.54cmを0.5cmと考えて引き算します。
6.1×0.5=3.05cm
18.3-3.05=15.25cm
③小数点小数点以下2位の0.04を4/100の整数のイメージにして計算を行う。
④2つの数値を足す
これらの計算を全て頭の中で行うのは難しく、メモしながらであれば可能でしょう。
まあ、それも立派な暗算と思います。
②+③=15.25+0.244=15.494cm
小数点以下第三位まで正確に出ましたね。
ディスプレイのインチ数はセンチ換算できる? 縦横サイズは?
ここで申し上げる縦横サイズは画面サイズであって、外形寸法ではありません。
公式に発表されているサイズは外形寸法であり、画面以外の上下左右のベゼルと本体躯体部分も含まれています。
iphone 14、14pro の画面サイズ
6.1インチサイズのスマホとして最も多く持たれているのは、やはりiphoneですね。
その機種の画面縦横サイズを縦横画素数から計算してみます。
6.1インチiphone 14
6.1インチiphone 14 pro
同じ6.1インチでもiphone14pro の方が縦横画素数が少しずつ大きいので、画面面積は14.17平方インチ(iphone14)と14.15平方インチ(iphone14pro)でほぼ同じながら解像度が457ppi(14)から461ppi(14pro)に僅かながら上がっています。
6.1インチiphone14 proの本体外形線と画面内形図です。
本体外形線と画面内形線との間隔は主にベゼルと本体躯体の幅ですが、図面上に表示している画面寸法は前述の計算結果を表示したもので、実際の寸法と若干の差がある事をご承知下さい。
ただ、外形寸法は公表されている数値です。
又、本CAD図にある四隅の面取りR寸法は画面形状を概念的に表すためのもので、実際のデータに基づくものではありません。
本体外形線上の面取り交点から実際の対角線長をCADで寸法測定しますと、画面サイズは6.1インチでも本体外形では上図の通り、対角線長(半径)163.92mm≒6.45インチ相当となりました。
面取り交点とは、四角形の四隅にRや角面の面取りを施す時の元の交点です。
そこが、画面サイズ(対角線長)の始終点です。
ですから、※画面の大きさはR部分の対辺の端から端までの距離ではない事をご注意下さい。
後、Android 6.1インチスマホの場合はどうでしょうか。
Android系スマホの画面サイズ
Androidの6.1インチサイズのスマホは、Pixel、Xperia、AQUOS、Galaxyなどのシリーズがあり、画素数も各社によって若干の差異がありますが、ここではAQUOS sence6 とGalaxy S41のものを使用して画面の縦横サイズを計算してみます。
【計算結果の画像】
6.1インチAQUOS sence 6
6.1インチGalaxy S41
同じ6.1インチでも縦画素数の若干の差異により、縦横サイズが僅かに変わっています。
見やすいように一覧表にしてみました。
画面サイズ一覧表
iohone14 | iphone14pro | AQUOS sence6 | Galaxy S41 | |
---|---|---|---|---|
画面サイズ(in) | 6.1 | 6.1 | 6.1 | 6.1 |
縦画素数(pix) | 2532 | 2556 | 2432 | 2400 |
横画素数(pix) | 1170 | 1179 | 1080 | 1080 |
縦横比 | 2.16 | 2.17 | 2.25 | 2.22 |
画面幅(mm) | 65 | 64.9 | 62.88 | 63.59 |
画面高(mm) | 140.65 | 140.69 | 141.61 | 141.29 |
解像度(ppi) | 457 | 461 | 436 | 431 |
画面面積(in^2) | 14.17 | 14.15 | 13.8 | 13.93 |
この表からもお分かりの通り、解像度(1平方インチ当たりの画素数)が一番高く鮮明と言えるのはiphone14 Proですが、ただの14と14 proの差は人間の目で見てそこまでの差異を判別するのは困難だと思います。
上記の計算式が下記小ブログ記事内リンク先にありますので、一度ご覧下さい。
ディスプレイの大きさは、何故対角線長なの?
ディスプレイの大きさを表すのは、対角線長と決まっていますがその理由はディスプレイの成り立ちにあります。それは、一言で言えば最初のディスプレイは球形だったからです。
詳しくは、下記小ブログに解説していますので、よろしければご覧下さい。
インチからセンチ以外の換算
インチ-センチの換算だけでなく、インチーメートル、インチーキロメートル、インチー尺の換算値を紹介します。
6.1インチは何メートル
1in=2.54×10^-2(m/in)
1in=2.54(cm/in)×1/100(m/cm)=0.0254(m/in)
=2.54×10^-2(m/in)
6.1インチは何キロメートル
1in=2.54×10^-5(km/in)
1in=2.54(cm/in)×1/100,000(km/cm)
=2.54×10^-5(km/in)
6.1インチは何尺
1in=2.54(cm/in)×1/1(尺/30.303cm)=2.54cm×1尺/30.303cm
=0.08382(尺/in)=8.382×10^-2(尺/in)
まとめ
6.1インチスマホの外形縦横サイズは、iphone14 pro で幅71.5mm、縦147.5mmで対角線長はCAD測定上では163.92mmとなり、6.45インチ相当となります。
メモを取りながら計算すれば出来ると思います。
上記以外のインチ関連記事については、下記からご覧下さい。
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