私は、運営者情報でお伝えしている通り中学生の頃、友達とゴーカートを作り走り回っていた田舎の暴走族もどきでしたが、手頃なガス管を溶接してもらって作ったシャーシの強度が足りず、たわみが生じて悔しい思いをしました。
それが故に機械設計を学ぶために工学の道に進み、今このタイトルでお伝えしているインチのお話も、インチ系ネジのウイットネジやユニファイネジについて学生時代に計算や製図などで馴染みが深いものでした。
しかし、一般的にはインチセンチの変換など馴染みがある方ばかりとは限りませんから、分かり易い記事が書けたら皆さんのお役に立つのではないかと思いました。
そんな事を思いつつ、この記事では、そのものズバリ14インチが何センチなのか、計算根拠、暗算のやり方、身近な物の例、実際の縦横のサイズ計算と、14インチに対するセンチ変換だけでなく、「メートル」、「キロメートル」、又、変わったところで「尺」などへの変換値もご紹介しています。
計算方法
14インチが何センチかは、1インチが2.54cmなので掛け算をすればOKです。
計算式
1インチ=25.4mm=2.54cmと、正確に国際インチとして決められています。
従って、14インチが何センチかと言うと
1インチの12倍が1国際フィート(ft)、1インチの36倍が1国際ヤード(yd)となります。
1国際フィート(ft)=1(in)×12=25.4×12=304.8mm=30.48cm
1国際ヤード(yd)=1(in)×36=25.4×36=914.4mm=91.44cm=36in
単位の計算式(考え方)
では、掛け算の根拠を説明します。
単位の乗除も計算が可能です。
単位の掛け算をすると掛ける数の分子側にある(in)と、掛けられる数の分母側にある同じ単位の(in)が消去され、(cm)の単位だけが残ります。
それで、答えがcmとなるから掛け算するのが正しいと言う事になります。
しかし、もしこの計算を割り算したらどうなるでしょうか、
in/(cm/in)=in×(in/cm)=in^2/cm
となり、1cm当りinの2乗と訳の分からない結果となり、割り算するのは間違いとなります。
暗算する場合のやり方
暗算は整数の計算か、掛ける数か掛けられる数の内、何れかが整数でないと難しいと思います。
そこで、
2.54=2.5+.0.04 に分解して、それに今求めたい14インチを掛けます。
14×2.54=14×(2.5+0.04) このように分けて考えます。
①まず小数点以下1位の前段部分のみの暗算を行う
14×2.5cmを暗算は、難しいですね。
そこで、更に
14=10+4に分解します。
これだと掛ける数が整数なので、分かり易いと思います。
14×2.5=(10+4)×2.5=(10×2.5)+(4×2.5)=25+10=35
②次に小数点以下2位の計算を行う
14×0.04
これを整数の掛け算にするには、どうしたら良いでしょうか。
そうです、0.04に100/100を掛ければ良いですね。
そうすると整数の形となりイメージし易くなります。
0.04×(100/100)=4/100 ですから
これに14を掛けると、14×4=56 となり、それを100で割りますから
56/100=0.56となりますね。
③最後に2つの数値を足す
これに前段の14×2.5cm=35cm を足すと
35+0.56=35.56cm となります。
15インチとか24インチとか二桁の大きなインチ数でも、同じ考えで出来ると思います。
14インチ長さの目安
14インチ=35.56cm=355.6mmですから
凡その目安となる身近な物は、
-
ピザーラ宅配ピザのLサイズが直径36cmでほぼ14インチ
但し、ドミノピザのLサイズは約33cm、最大のニューヨーカーNYサイズで約40cmなので、各ピザ店で違いはありますが、ピザーラのLサイズが最も14インチに近いようです。
次に、以前12インチの記事で紹介しましたが
-
14インチ子供用自転車のタイヤの大きさ(外径)
-
軽自動車のホイールのリム径に14インチが多い。
リム径はタイヤの内径と同じで、タイヤサイズの表記は「155 65 R14」のように「14」と言う数値が
ホイールのリム径14インチを表します。因みに、「155」はタイヤの幅155mm、「65」はタイヤの扁平率65%、「R」はタイヤ構造で「ラジアル構造」を表しラジアルタイヤと言う事です。
ディスプレイのインチ数はセンチ換算できる? 縦横サイズは?
14インチモバイルノートPCの標準的な縦横画素数は、1920×1200(pix)~2880×1800(pix)なので下記小ブログ記事計算結果で縦横サイズは、
- 画面横幅301.55mm≒30.2cm、画面高さ188.47mm≒18.9cm、縦横比16:10となります。
【計算結果の画像】
※モバイルノートPCなどの使用方向で、縦横サイズを読み替えて下さい。
上記の計算式が下記小ブログ記事内リンク先にありますので、一度ご覧下さい。
縦置き画像です。
図面上の横幅が188.46で、計算結果の188.47と0.01mm相違しますが、CAD上の実寸測定距離である事と、計算結果の方は四捨五入の関係もあり、差異が生じています。
横置き画像です。
インチからセンチ以外の換算
インチセンチ以外の換算結果です。
14インチは何メートル
1in=2.54×10^-2(m/in)
(マイナスべき乗表現をしない場合は、べき数分小数点を左に移動させます。)
(べき乗の表し方は、100=10^2 、1/100=10^-2 のように、分子にある場合は+プラス表現、分母にある場合は-マイナス表現で、0の数だけべき数を表示します。)
1inは2.54cm、1mは100cmで、1cmが何メートルかはその逆数の1/100mなので、1inが何mになるかと言いますと、
1in=2.54(cm/in)×1/100(m/cm)=0.0254(m/in)
=2.54×10^-2(m/in)
14インチは何キロメートル
1in=2.54×10^-5(km/in)
1inは2.54cm、1kmは1,000m、1mは100cmなので1kmは100,000cm、1cmが何kmかはその逆数の1/100,000kmなので1inが何kmになるかと言いますと、
1in=2.54(cm/in)×1/100,000(km/cm)
=2.54×10^-5(km/in)
14インチは何尺
1inは2.54cmで、30.303cmが1尺なので、1inが何尺になるかと言いますと、
1in=2.54(cm/in)×1/1(尺/30.303cm)=2.54cm×1尺/30.303cm
=0.08382(尺/in)=8.382×10^-2(尺/in)
まとめ
モバイルノートPCにおいても、13.3インチでは躯体寸法の加減によりLANポートがなかったりして、拡張性が犠牲になっている場合が多いですが、14インチになるとモバイルノートの持ち運び易さと拡張性を兼ね備え、更にベゼル幅の減少と縦横比の拡大で躯体サイズは13.3インチクラスと変わらないことから、近年人気が出て来ています。
最後に、15インチを越えるサイズについては、下記ブログをご覧ください。
上記以外のインチ関連記事については、下記からご覧下さい。
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