日本語で一般的に使用される数の単位として我々に馴染みがあるのは、国家予算で使われる「兆」までではないでしょうか。
千兆の次の「京(けい)」は、世界一のスーパーコンピューターだった「京(けい)」が有名ですよね。
2022年現在のスーパーコンピューターの世界一は、やはり日本の「富岳」で計算能力は「京」の100倍程度らしいので、差し詰め実力は「100京」となりますね。
そこで、「京」の上の単位にはどんなものがあるのか、筆者のような一般庶民には縁はありませんが、調べてみました。
又、英語の数の読み方についても調べました。
この記事では日本語と英語での数の読み方と、それらの覚え方などを一挙に掲載しましたので、ご覧になってください。
数の単位の読み方
数の単位の読み方については、日本とアメリカを例に取ると単位数詞の変わり目の桁数が、日本では「一十百千」と4桁で繰り上がって行くのに対して、アメリカでは3桁区切りで変わって行きます。
数詞 | 読み | 数 |
---|---|---|
一 | いち | 1 |
十 | じゅう | 10 |
百 | ひゃく | 100(10^2) |
千 | せん | 1,000(10^3) |
万 | まん | 10,000(10^4) |
億 | おく | 100,000,000(10^8) |
兆 | ちょう | 1,000,000,000,000(10^12) |
京 | けい | 10,000,000,000,000,000(10^16) |
垓 | がい | 100,000,000,000,000,000,000(10^20) |
𥝱 | じょ | 1,000,000,000,000,000,000,000,000(10^24) |
穣 | じょう | 10,000,000,000,000,000,000,000,000,000(10^28) |
溝 | こう | 100,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000(10^32) |
澗 | かん | 1,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000(10^36) |
正 | せい | 10,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000(10^40) |
載 | さい | 100,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000(10^44) |
極 | ごく | 1,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000(10^48) |
恒河沙 | こうがしゃ | 10,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000(10^52) |
阿僧祇 | あそうぎ | 100,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000(10^56) |
那由他 | なゆた | 1,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000(10^60) |
不可思議 | ふかしぎ | 10,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000(10^64) |
無量大数 | むりょうたいすう | 100,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000(10^68) |
一から無量大数までを掲載しました。
普通このような表では、10の68乗(10 68)と0を全て表記せず、べき乗で表現しますがここではあえて0を羅列する事により、その数の大きさを実感してもらいたいと思いました。
無量大数よりも小さい垓(がい)でも、とてつもない数字に見えるのは庶民目線ゆえの事なのでしょうか。
昔は、億万長者とか言い今でも相当な金持ちでしょうが、京兆長者もこの世の中にはいらっしゃるのでしょうね。あまり聞き馴染みがありませんが。
日本語読み数の単位の覚え方
歌のメロディに載せて覚える
一から無量大数まで或いは、それ以上覚えても仕方がないかもしれませんが、この世の中にはこれら数詞の覚え方を教授してくれる人達がいます。
一例として、歌のメロディに載せて覚える方法を紹介します。
数の単位の英語読み
前述の通り、アメリカでは数詞の変わり目は3桁区切りと言いましたが、日本と違ってカンマ「,」毎に数詞が「thousand」、「million」、「billion」、「trillion」と変わっていくので分かり易いです。
漢数字 | 数字 | 英語での読み方 |
---|---|---|
一 | 1 | one |
十 | 10 | ten |
百 | 100 | one hundred |
千 | 1,000 | one thousand |
一万 | 10,000 | ten thousand |
十万 | 100,000 | one hundred thousand |
百万 | 1,000,000 | one million |
千万 | 10,000,000 | ten million |
一億 | 100,000,000 | one hundred million |
十億 | 1,000,000,000 | one billion |
百億 | 10,000,000,000 | ten billion |
千憶 | 100,000,000,000 | one hundred billion |
一兆 | 1,000,000,000,000 | one trillion |
十兆 | 10,000,000,000,000 | ten trillion |
百兆 | 100,000,000,000,000 | one hundred trillion |
英語読み数の単位の覚え方
覚え方とすれば、先ほどの「thousand」、「million」、「billion」、「trillion」の前に「one
」、「ten」、「hundred」を付けるだけですが、ここで問題があります。
つまり、日本の場合は4桁で数詞が変わって行きますが、カンマは3桁毎に変わるのでずれが生じてしまいます。
筆者の妄想
このカンマを4桁毎におけば、数字を見た時に直感的に金額が分かり易くなると思うのですが、カンマ位置はアメリカ流を取り入れているため直感的に分かり難いと言う事になります。多くは申しません、今更ながらの話ですから。
例えば、カンマ1つで「万」、2つ目のカンマが「億」と言う具合になりますから、
千円=1000円 まだまだカンマは付きません
1万円=1,0000円 この1万円で初めて1つカンマが付きます
10万円=10,0000円 カンマの上の数字が、10なので10万円と見やすいですね
100万円=100,0000円 同様に、100ですから100万円
1000万円=1000,0000円 1000ですから、1000万円
1億円=1,0000,0000円 2つ目のカンマは、億ですから1億円
10億円=10,0000,0000円 同様に、10ですから10億円
こうすると、日本の文化に合致して分かり易いのではないでしょうか。
まとめ
日本語と英語読みの数の単位数詞の読み方や、その覚え方などについてお話しましたが、カンマの挿入位置でこれだけ文化ギャップがある事と、長く深い歴史を痛感しました。
さて、スパコンですが千京の上は、垓(がい)ですから「富岳」の次は「垓」と命名するのですかね。
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